
一つは、「ボケたら遺言書けないよ」「けがや病気をしたら相続まで準備も何もなくなって大変だよ」「その前に元気なうちからやれることがあるよ」・・・そんなことをお伝えしたいのです。『転ばぬ先の杖』が終活なんです、と。
何でって、何もしないと、ただただ家族や周りの人が大変になってしまうことが多いから。
年老いて健康面に不安のある夫や妻、ただでさえ忙しい子どもたちのために無理をさせないためにも、元気なうちから万一に備えておくことが、本当に大事なのかなと思います。
若いうちは遺言まで書かずとも、通帳・保険のリストや暗証番号の類を教えておいてあげることだって大切だと思います。
二つには、子どものいないご夫婦や独居のお年寄りの不安をできるだけなくしたいということ。
「年を取ったときに面倒を見てくれる子どもがいない」ということは、けっこう重くのしかかってくる事実です。
友人に囲まれて、みんなが助けてくれる方はそんな心配いらないかもしれません。
でも、財産的なこと(不動産を売ったり、貯金を引き出したり)はなかなか友人に任せられない部分もあります。
お葬式をあげたり、遺品整理をしたり、お墓に納骨までしてくれたり、そんなことをやってくれる人が決まっているとこれからの人生がとても安心になると思います。終活は、安心の源になるのです。
最近、年取ったなあ、先がふと心配になった・・・。そんな少し落ち込んだ時が実は『考え時』なのかもしれません。